Innocent_Mechanical Engineer

機械系エンジニアの雑記です

【書評】時間と世界を味方につけよう ~投資に関する本から学んだこと~

 今30代前半です。株式投資なんてギャンブルと変わらないと思ってたし,あの株のチャートを勉強する興味も湧かないし,投資なんてしないと数年前まで思っていました。ただ,私は人に流されやすい性格です。これだけ世の中的に投資しようという流れだったり,周りの人も始めているのを見たりしてちょっと投資を始めてようと思い,少し勉強しました。2020年に3冊本を読んで,投資を開始しました。またつい最近2冊読みました。これぐらいで投資の勉強はしばらくは良いかなと思っています。

現状の投資結果

 2020年から50万円をS&P500インデックスファンドに突っ込んで,そこから毎月積み立てNISAで毎月3万円購入しています。最初に突っ込んだ50万円は現状で+50%ぐらいになっています。たまたま,始めたタイミングが良かったようです。。ただ,今のところ定年ぐらいになるまで売るつもりもないです。S&P500以外は何も投資していないです。

読んだ本のまとめ

  読んだ本は以下です。

 ①JL Collins, The Simple Path to Wealth:Your road map to financial independence   
  and a rich, free life

 ②はちどう『世界一やさしい米国株の教科書』

 ③アンドリュー・O・スミス『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』

 ④バートン・マルキールウォール街のランダム・ウォーカー』(井出正介訳)

 ⑤ジェレミー・シーゲル『株式投資の未来』(瑞穂のりこ訳)

 元々,個別株の売買には興味がなかったので,どの本も基本的にインデックスファンドを推奨している本です(③は投資に限らず,お金全般や生き方に関する本ですが)。大まかな部分はどれも主張は共通していますが,細かいところでみると,異なる部分もあります。簡単にまとめてみます。忘れている部分もあるし,正しいくないこと言ってるところもあるかもしれませんので,悪しからず...。

 《共通部分》

 ◆ 若いうちから投資を始めて投資期間を長くすべし
        ・リスクが減るため。
        ・資本主義が続く限り,長期でみれば経済は成長し,株価は上昇するため。

 ◆ 基本はインデックスファンドを中心に投資し,年齢やリスクに応じてアセットロケ   
  ーションを見直すべき。①と④で推奨している30代の現金の比率は5%である。     
    ⇒ アセットロケーションでリターンはほとんど決まる。

 ◆  売買の手数料はバカにできないので,手数料は少ない方が良い。何に投資するに
         しても手数料は気にした方が良い。

 ◆  個別株に長期投資する場合,成長する株 = 儲かるではない。PERが低い株(投資
    家の期待が低い)/高配当を狙える株を狙うべし。

 《相違部分》

 ◆ 具体的なポートフォリオ配分について

  ①の本は,基本的に全米株式インデックスファンドと債券のみに投資すれば良いと 
 いうスタンスです。一方,④は不動産やインデックスファンドでも米国以外の新興国 
 も含めて推奨しています。⑤も同様で,インデックス以外にも個別株も一応ポートフ
 ォリオの配分として推奨しています。個別株に関してはきちんと戦略を説明している
 ので,興味ある方はお読みになってください。

 ◆ ドルコスト平均法 or 一括投資

  ①の本が特徴的なのは,ドルコスト平均法よりも一括投資を推奨している点です。 
 理由は,過去のデータに基づくと,ドルコスト平均法は市場が下落した際のリスクを 
 分散化する手法ですが,市場は下落するよりも上昇する可能性が高いからです。

【解釈・行動】

 本で推奨しているアセットロケーションで現金の割合が5%というのは結構びっくりです。。ちょっと怖い気もするのですが,それがアメリカでは一般的なのですかね?だとしたら,日本人は貯金好きと言われるのも納得ですね。日本人で95%も投資に回している人はどれぐらいいるのでしょうか。。ただ,私も子供がまだ小さい今の内にもう少し投資に回してもいいのかなと思いました。ということで,以下をやってみようかと思っています。

新興国株インデックスファンドにも投資する

 最初は①だけ読んでいて,S&P500だけ投資すれば良いかなと思っていましたが,新興国も含めた全世界のインデックスも投資しようと思いました。①では,アメリカの    会社もグローバル化しているので,新興国株に投資してもあまり意味がないというような主張なのですが,④では新興国株とS&P相関係数がデータと出されいます。最近だと相関係数は0.6付近と確かに高いですが,それでも完全に連動しているわけではなく,新興国株に分散投資することで,リスクを低下させる効果はあると思いました。

◆ 個別株にもトライ(資源関連会社&できれば医薬品)

 個別株には興味なかったのですが,⑤を読んで挑戦してみようかと思いました。短期売買ではなく,長期ホールドするつもりで本書でも推奨している石油および天然資源会社の株を買おうとかと思っています。配当と長期的な値上がりを期待します。またお金以外の部分で,仕事でエネルギー産業に関わっている身として,値動きを見るのは勉強になるかと思っています。この脱CO2時代に資源会社なんて大丈夫かと思われる気もしますが,少なくとも私が生きている間は石油会社がなくなることはないと思っています。

結論

 年齢が上がると投資のリスクも比例して上がります。もちろん,いつになっても始めるのが遅いことはないですが,若い方々はその特権を活かして,投資を早めに始めるといいのではと思います。投資よりも本業に時間を使った方が良い,投資なんてめんどくさいという意見もあると思います。私もそう思います。ただ,インデックスファンドであれば,本当に対して手間と時間はかかりません。一度買って,私は本当に放置しているだけです。また残念ながら,将来の日本に希望が見えないところもありますが,投資は簡単に日本以外の世界の恩恵を受けられる手段だとも思います。

 P.S ⑤の本で,投資とはあまり関連のない話で興味深い記述があったので,それにつ 
    いては,また別投稿で語りたいと思います。