Innocent_Mechanical Engineer

機械系エンジニアの雑記です

【ロンドン科学博物館/蒸気エンジンの歴史①】Bell Crank engine by Boulton and Watt, 1810 (ベルクランクエンジン)

イギリス旅行でロンドン科学博物館(http://www.sciencemuseum.org.uk/)に行きました。 エネルギー,宇宙,医療,材料など幅広い分野を扱っていました。技術進展の歴史がわかるように,昔の技術の展示が非常に豊富でした。 特に,産業発明発症の地だけあって,入場してすぐにドンと蒸気エンジンに関するでかい展示が置いてありました。 しかも,ニューコメンスから蒸気エンジンの発達の歴史を追うことができます。 全て,写真と動画を撮影したので,一つずつ紹介していきます...。ただ,iphoneの写真が消えてしまったので,go proに残っているものたちのみです....。 1810年のベルクランクエンジンから行きます。

説明文を簡単に和訳したのを下記に示します。

  1. 低圧の蒸気が蒸気ジャケットを通じてエンジン内に入る。その蒸気はシリンダを囲い,保温する。
  2. 遠心調速機がスロットルバルブを通じてシリンダに入る蒸気量を増減することで,エンジンスピードを調速する。エンジン速度上昇すると,使用される蒸気量は減少し,エンジン速度は減少する。そして,エンジン速度が減少すると,使用蒸気量は上昇し,速度も上昇する。
  3. 複動式エンジンである:蒸気はエンジンの弁室に入り,摺動弁がそれを交互にピストンの上下に配布する。蒸気が片側に認められると,弁は反対側の蒸気はコンデンサに入るようにする。
  4. シリンダで使用された蒸気はコンデンサに入り,冷水槽に入り込む。コンデンサでは,冷水層槽からの噴射で蒸気を水に凝縮する。この凝縮水はエンジンの空気ポンプで取り除かれる。
  5. ピストンの上下運動は長いサイドロッドとベルクランクに伝えられる。次にそれはクランクに接続され,前後運動を回転運動に変換する。
  6. クランクの回転運動はクランクシフトを通じて,別のフライホイールシャフトに伝えられる。シャフトは引きリンクに連結され,それによりフライホイールとエンジン間のどんな小さなミスアライメントを許容する。
  7. フライホイールは運動エネルギーの保存として機能し,エンジンスピードを一定に保つ。

 

https://youtu.be/0bODRzJQNQ4