Innocent_Mechanical Engineer

機械系エンジニアの雑記です

【イベント参加】"出現する未来を読み、テクノロジーで未踏領域を切り開く" 未来イヴェント ハイテクスタートアップの経営者4名が登壇

技術ベンチャーに興味があり,いつか起こしてみたいと思っているので,表題のイベントに参加してみた。

登壇会社とその概要は,http://peatix.com/event/290267 参照。

どの登壇所の方も技術系の方で普段の仕事のやり方や起業した経緯の想いを聞けてよかった。ベンチャーの経営者の方はオラオラ系のイメージがあったけど,全然そんなことなくて安心(?)した。そして,ベンチャーはソフトウェアの企業が多いが,4つの企業ともハードウェアを手掛けているので,興味深かった。

1. 株式会社 Lily MedTech

乳ガンの新しい検診装置を開発した東大発ベンチャー。日本の乳ガンを含めたガンの検診率は低いことはホリエモンの本で知っていたけど,乳ガンの検査方法に欠点があることは知らなかった。

マンモグラフィ検査:乳線が多い方だと初期のガンを見落とす可能性がある。 ・超音波検査      :超音波技師の技量に診断結果が依存する。また,そもそも超音波技量士が少ない。

Lily MedTechは乳房全体を超音波画像診断することで低侵襲/簡易/精確に診断できる装置を開発した。

医療分野技術は素人なので,全然わからないが,溶接欠陥を見つける超音波検査に似ているものを感じた。従来から超音波が使用されているが,古典的な手法では欠陥の発見は技量の依存度が高く,見逃してしまうこともある。そのため,最近はフェーズドアレイという欠陥を画像化できる技術が使われ始めている。

最終的な目標は,この装置が医療機関だけでなく,デパートや公共施設などに普及して誰でも簡単に検診できる社会を目指されているということで非常に素晴らしいと思った。乳ガンみたいに早期で発見できればほぼ助かる病気で亡くなってしまうのは本当にいたたまれない。是非,そういう社会が実現されればいいなと思う。まずは,研究調査として受診できないみたいだが,妻にこの検診装置で是非受けてもらおうと思う。

2. 株式会社 空間知能化研究所 

個人的には一番興味深かったし,自分が目指すべき姿としてロールモデルにさせて頂きたいと思った。ロボット開発 + 深海が趣味で水中ドローンを開発していてそれを仕事にしたらしい。

機械設計/電気回路/ソフトウェアまで全て一人でできるとのこと。講演中の話も本当にロボットと深海が好きで楽しんでいるのを感じた。

質問コーナーでどうやって機械設計/電気回路/ソフトウェア全てを身に着けたのか伺ってみたところ,やはり,とにかく好きでやっていたら身に着いたとのこと。モノを作っていて,ブラックボックスを残したくないからそれで勉強したとのこと。自分もとにかくモノを作ろう!!

3. リバーフィールド株式会社

腹腔鏡手術用のロボットを開発する会社。アメリカで開発されたダ・ヴィンチと似ているが,大きな特徴は空気圧駆動のため,手でやっているのと同じような感覚でできるのと安全かつ軽量にできる。

医師不足に貢献するということなので,是非普及してほしいと思う。ただ,Lily MedTechでも言ってたが,やはり医療機器はなんでも国の認可を受ける必要があるので手続きが大変らしい...。

4. 株式会社 オリィ研究所

この会社は,所長の方の講演を大学で聞いたことがあるので知っていた。製品自体には正直,あまり惹かれないが(歳取ったら魅力がわかるかも),社内での仕事についての話は参考になった。

ハードウェアのプロトタイプ作成には3DプリンタやRasberryを使っている模様。どうやってモノづくりをしているのか気になったが,今個人でも購入できる3DプリンタやRasberryを使っていたので,まずは趣味の範囲でそれらを作ってものづくりをしてスキルを身に着けたい。

 

以上が講演会社の簡単な紹介。転職したいとかそういう会社はなかったが,自分のモチベーションアップにはつながった。やっぱり,とにかく時間をつくって,作りたいモノをどんどん作るしかないなと思った。あとは,どの経営者/エンジニアの方もベンチャーをやる上で明確なモチベーションや好きという想いがあった。ベンチャーをやっていく上では,自分の経験に基づいた明確な想いが必要だと再認識!