Innocent_Mechanical Engineer

機械系エンジニアの雑記です

自分の強みと弱み ~ストレングスファインダーと読書~

 ストレングスファインダーの結果,読書(本2冊),8年間仕事した結果を通じてわかった自分の強みと弱みについて整理して,意識すべき行動について考えてみます。誰も興味ないと思いますが,自分の整理のためにまとめます。

1. Gallup社 ストレングスファインダー
 ストレングスファインダーはもう結構知られていると思うので,私が今更紹介するまでもないですね。本は購入しなくても,ギャラップ社のウェブサイトから診断を受けられます。
 クリフトンストレングスオンライン才能テスト | JA - ギャラップ
 結果を基に適職を知りたくなると思うのですが(少なくとも私は今でもそうです),適職を判断することはできないと公式に書かれています。

強み 
 私の結果は,以下の通りです。あまり受け入れたくない結果なのですが,ぱっと見で人間関係構築力の強みが多いです。

 

上位5つの資質は以下です。それぞれに対して自分で思いつく特徴を書いてみます。

 (1) 最上志向   
 ・プロフェッショナルという言葉が好き(プロフェッショナルの番組も好き)。
 ・何かの分野を極めている人(プロ野球選手やシェフ)に憧れる。
 ・悪いところを直すこと(問題解決)にはあまり興味がない。
 ・マルチタスクは苦手。一つのことに集中すると他が手がつかない。
 ・特定の状況を作り出している現実、政治的な圧力、利用可能な資源、困難な障害な
       どについて把握していることに自信を感じる。
 ・誰が何が得意で,何の仕事を任せれば得策かなんとなくわかる。
  (2) 調和性
   ・昔から人の喧嘩の仲裁に入ることが多かった。 
 ・人とガチンコで争った記憶がない。
 ・衝突の場を見ると冷めた目でみてしまう。その場から離れたくなる。
 ・お前は人に嫌われないよなと言われたことがある。
    ・意見が対立する場合も共通点と解決策を見つけて,一つの方向性にもっていく傾向
   にある。(conflict management)
 ・わからないことがあれば,わかりそうな人にすぐ聞く。聞く事にためらいはあまり
  感じない。色んな人の意見を聞く事が多い(聞きすぎてわからなくなることも
  多々)。
 ・他人をあまり気にせず,自分のやるべきことに集中できる。
    ・他人の意見を割りとすぐにくみ取ることができる。
  (3) 親密性
   ・昔からグループで活動するより,1対1で話し合うのが好き。
 ・地位よりもその人の人間性や性格の方を重視する。
 ・正直すぎると言われたことある。
 ・新しい人と知り合うより既に知っている人関係を深めるのが好き。
  (4) 分析思考
 ・数値やデータを見るのが好き。
 ・何かレポートを作るときは,とにかくデータやグラフを集める傾向にある。
 ・あまり自分や人の感情に興味がない。
 ・一つのトピックについて徹底的に情報収集する傾向にある(時間がかかる)。

  (5) 共感性
   ・場がどういう雰囲気かなんとなくすぐに読み取ることができる。
 ・他人がどういう感情でいるのか読み取れる。
 ・他人が自分に本音を話してくれるように感じる。あまり他人には警戒されず,
  話をされやすい。
    ・どんな人に対しても公平に接しようと意識はしている。
    ・誰かがないがしろにされたりしている状況は耐えられない。 

 

◆ 弱み
 
私の下位5つの資質は,コミュニケーション,戦略性,社交性,回復志向,原点思考でした。コミュニケーション資質の高い人は,自分の考えを言葉にするのが得意とのことです。私はそれが最も苦手だと自覚しているので,まあこれも納得です。ちょっと言語化能力があまりにも低すぎて,仕事する上でも致命的になることが多いので,鍛えないとは思っているのですが,最下位なので,ある程度の諦めも肝心かもしれません。後は,全体観を見ながら物事を進めるのも苦手ですし,人見知りですし,既に起こった問題を解決することや過去のことにはあまり興味がないです。なので,全体的に下位資質も自分を現わしているなと思います。。

 

2.  松井博 『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』
 本書で,3つの動機タイプを紹介していて,自分にとってどのタイプの要素がもっとも重要なのかを見極めることで幸せを追求しやすいと言っています。3つの動機タイプは,以下です。
 ・権力動機タイプ ⇒ 競争に勝ち,他者に大きな影響力を持つことが大切。
 ・達成動機タイプ ⇒ 自分の理想を追い求める。改善や新しいことに挑戦する。
 ・親和動機タイプ ⇒ 円満な人間関係を築くことに幸せを感じる。

 私は親和動機が強く,達成動機もそこそこあるかなという感じです。はっきりしているのは,権力動機は極端に弱いですね。ストレングスファインダーの結果からもそれは出ていると思います。
僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書) | 木暮 太一 |本 | 通販 | Amazon

3. 邱強『ERROR FREE 世界のトップ企業がこぞって採用した MIT博士のミスを減らす秘訣 』(訳 牧髙光里

 この本はまた別記事で紹介したいですが,人間の性格(内向型or外向型)と思考(左脳型or右脳型)で犯しやすいエラーに傾向があることをある章で説明しています。自分は特徴的に内向型の左脳型人間です。このタイプの人間は,興味は自分自身の考え方や経験,感覚に注がれており,策を練るのに長けている。また,論理的に思考する傾向が強く,細部の把握が得意だそうです。一方で,コミュニケーションやマネジメントといった,人間関係に関わることで失敗することが多く,全体的な局面に関するエラーを犯しやすいとのことです。
 これも思い当たる節はあります。今まで仕事上で怒られたのは,自分の想いばかりで仕事を突き進めてしまい,ホウレンソウを怠ったためであることが多いです。また仕事の全体的な目的を把握していないために,無駄な仕事をしてしまった経験も結構あります。

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4. まとめと考察 
 確実に言えるのは,自分は出世して経営者とかを目指すタイプではないということですね。人に影響力を与えることにあまり喜びを感じないですし,人に指示するのは苦手です。
 ◆ 避けるべき仕事や職場
 ・人間関係が頻繁に変わる(新規営業的な仕事)。
 ・対立関係が多い競争的な職場。
 ・うるさい職場。
 ・一人で落ち着いて仕事に取り組めない職場。
 ・教育を受ける機会がないく,知識や能力が増えない。
 ・プレゼン能力や口の上手さが重要,評価される。
 ・全体的な戦略を練るような仕事。
 ・マルチタスクが当たり前,マルチタスクをこなすのが評価される。
 ・臨機応変さ,即応性が求められる仕事。
 ・起きた問題の対応/解決が求められる仕事(トラブルシューティング系)。
 ・感性が要求される仕事。
 ・交渉事や臨機応変な対応が求められる仕事。

◆ どんな職場や仕事が向いてそうか?
 ・常に勉強が必要な分野で学習し続け,専門性を活かす。特定分野のプロになる。
 ・他人にアドバイスしたりコーチングしたりする仕事。
 ・細かい分析や細部のこだわり必要な仕事。
 ・チームワークが重要な仕事(ただし,少人数のチームの方がいい)。
 ・深い信頼関係を築くことが重要な仕事。
 ・重要なデータを分析したり、規則性を発見したり、アイデアを整理したりすること  
  に注意を払う仕事。それをレポートにまとめる仕事。
 ・多様性のある職 場。
 ・新しいことに挑戦する,問題を起こさない仕組みを作ることが評価される仕事。
 ・良いと思った分野や技術をさらに磨く仕事。
    ・尊敬する人をサポートする仕事。

◆ 仕事でうまくいくために意識すべき行動は?
    ・時間を区切って一つの仕事は集中して終わらせる(あれもこれも手を出さない)。 
    ・メンバーの得意なことを把握し,その人が得意なことは遠慮なくお願いしてみる。
    ・プライベートでも仕事でも期間を定めて学習するテーマを決めて,勉強する。
  アウトプットする。
 ・人に聞くべきこと,自分でわからないことは遠慮せずに人に聞く。
 ・論争が起きている場面,対立が起きている場面では積極的に仲裁するようにする。
    ・自分のアウトプットや判断に何か問題がないか?弱点がないかを人に見てもらう。
 ・何か判断/決断をして行動する前に,慎重にデータや数値を集めて整理したうえで
  考える。
 ・更に最終判断する前に人に相談する。特に行動すべきパターンについては,人に相 
  談して出してもらった方が良い(戦略性が低いため)。
 ・分析思考と学習欲を活かして,過去についても学んで未来に活かす。
 ・何か発表するときは,自分の個人的感情や意見よりも,正確な事実と数値をまとめ  
  ることを重視する。
 ・新しい人に出会うときは良く知っている人に紹介してもらうようにする。
 ・苦手な人と付き合わない。無理に新しい人間関係を作ろうとしない。既に好きな人   
  をさらに好きになるようにする。
 ・プロジェクトや計画の初期段階に携わり,問題が起きないように徹底的に計画,分 
  析する。問題発生してからの対応が苦手のため,問題発生しないことに注力する。
  ⇒ 最上志向と分析思考を活かす
 ・色んな人の意見を聞き出すようにして,共通点と相違点をまとめる。
  先を見越して仕事をする。未来にどういうことが起きるのか想像しながら仕事を進 
  める(いい意味で恐怖心を持つ)。
 ・コンフリクトマネジメントを身に着ける。人は立場によって,要求が異なり,対立  
  が生まれる場合がある。上手に共通点と相違点を探りながら良い案を出す。
  ただし,時には妥協案ではなく,誰かを優先する必要がある。
 ・質問されたとき,よっぽど自信があるとき以外は考える時間や相談する時間をもら 
   って,慎重に検討してから答えるようにする。それは恥ずかしいことではない。自  
  分の強みである。
 ・仕事ではうまくいかなくても,人として仲良くなれるように付合う。
 ・共感性を活かして,相手の本音ベースでの欲しいことを引き出し,それに応えるア  
  ウトプットをする。

 

 長くなりましたが,まとめてみました。今後,仕事を進めたり,キャリアチェンジをしたりする場合の指針にしたいと思います。
 ストレングスファインダーやってみることおすすめします。紹介した2冊の本も単純に面白いし,ためになります。また今度,機を見て紹介します。