Innocent_Mechanical Engineer

機械系エンジニアの雑記です

【電子工作】電力モニタによる家の「電力見える化」

学生時代から作ってみたいと思っていた,電力モニタ(電力計)がついにできました!

とはいっても,自分で設計したり,創作した訳ではなく,ほぼモノマネで作ったのですが...。下記を基に作らせてもらいました。 ・http://takehikoshimojima.tumblr.com/https://ambidata.io/samples/current/powermonitor/

当初,Arduino + Xbeeで作ろうと思っていたのですが,ESP8266というマイコンを内蔵したwifiモジュールで作りました。 作り方もコードも上記URLの通りなので,ここでは詳しく書きません。コストは¥5000~6000ぐらい,作るのにかかった時間は50hrぐらいですかね。電流クランプが1個\1500と結構値が張ります。

電力見える化による効果

電力データが刻一刻と記録されて,いつでもどこでも確認できるというのは結構感動ものです。

まだデータの分析とかは何もしていませんが,生データを見るだけでも,エアコンを消し忘れていないかとか家族が家に帰っているどうかがすぐにわかります。

ちなみに, 計測データが本当に正しいかの確認のため,我が家が契約している電力事業者のサービスで,1時間ごとの消費電力が見れるので,それと比較してみました。値は大きくずれていなかったので、正しく計測できていると判断しました。なお,自分が作った方の計測データは力率を考慮していないので,電力事業者の方と比較して消費電力が低い(10%程度)傾向にありました。電力事業者がどのように計測しているのかはそもそも知らないのですが...。

IoTの可能性

巷でもやられているように,電力データの応用としては,ちょっと考えただけでも色々あります。今後の活用として考えているのは,以下です。

・祖母の家にも電力モニタを設置して,データから行動を分析して,異常が起きてないかを検知する。見守りサービス的なやつ。

・機器ごとの消費電力を把握して,節電につなげる。

・電力の消費パターンを元に,最も電気代が安く済む電力事業者を選ぶ。

また,個人や企業の電力データを集めることができれば,社会全体の電力需要予測にも使えると思います。

それにしても,電子工作レベルで家の消費電力を計測して,ネット上にデータを送れるなんて凄い時代になったと思います。上記のAmbientというサービスは今のところ無料で,データを蓄積してかつ簡単にグラフ化できて素晴らしいです。ビッグデータやAIと近年,騒がれている理由がなんとなく実感が湧きました。例えば,電気に限らず,薬を飲んだ時間/心拍数/脈拍etc.に関するデータを集めれば,予防医療に繋げられそうです。ただ,医療データは電力と違って,データを集める手法とデータの有用な活かし方が難しそうですね。でも,そういう社会が確実に訪れることを感じています。その時に,セキュリティとかプライバシーの問題はどうしても付いて回る気がします。なぜなら,電力データにしても,地域データと結びついたら行動が丸見えなので,悪用しようと思えばいくらでもできそうですよね...。

いずれにしてもこのデータを活かして,データ分析(機械学習など)にも手を付けていきたいと思います!