Innocent_Mechanical Engineer

機械系エンジニアの雑記です

いい人でありたい / 「伊豆の踊子」

最近、日本語の本はビジネス本ではなく、小説を読むようにしています。NASA JPLの小野雅裕さんの影響を受けています。

小野雅裕(アメリカ航空宇宙局 (NASA) JPL 勤務) - 新しい世界を見たいという渇望がある。本、旅、宇宙の研究は、すべてこの渇望を満たすため | 特集!あの人の本棚

 

その小野雅裕さんの推薦図書である「伊豆の踊子」を読んでみました。「伊豆の踊子」自体は1時間弱もあれば、読み終わる短編小説で、本の中には他の短編小説が含まれていますが、そちらは途中までしか読んでいません。途中まで読んだのは、伊豆の踊子の続きだと勘違いしたからです。名作と呼ばれていますが、それぐらい、最初は読み終わってもなんとも大した感想を抱きませんでした。 なので、1回読み直しました。

ストーリーは調べればいくらでも出てくるので、ここでは紹介しませんが、私も高校生ぐらいに戻って一人旅したい。大学生2年生ぐらいのときに鈍行で北海道に旅しましたが、なかなか寂しい旅で、一人旅なんて二度としないと思いましたが、家族もできて一人旅なんてもう滅多にできないと思うと、したくなってきた...。ちなみに、北海道旅行では、「伊豆の踊子」のような美しく情緒的な出会いはなく、駅でおじさんがおにぎりをくれたことと、バーで思い切って隣のこれまたおじさんに話しかけたら同じ大学出身の人だったのを覚えています。

川端康成氏の本自体初めて読みましたが、表現が美しいですね。その中でも"花のように笑う"というフレーズが気に入りました。今度子供が笑っているときに使ってみようと思います。きっとその子供の親は喜んでくれるでしょう。

あと、作中で気になったのは、踊り子たちが一般人(?)からひどい扱いというか差別を受けている描写が何回かあったことです。そのような身分にあった方たちに主人公は親しまれ、「いい人だね」と言われています。なんていうか、自分も、人生において、誰に対しても分け隔てなく接して、色んな人か「いい人だね」と言われる人生でありたいないと思いました。

2019年も人に親切にして、「いい人だね」を集めよう。